2021/06/22 16:50





木工旋盤 (もっこうせんばん)

皆様、この言葉を聞いたことはあるでしょうか?


木で何かやるんでしょ。というのは分かると思いますが、木工に携わっていないと聞き慣れない言葉だと思います。


一言で表すと、


「陶芸のろくろの木バージョン」の機械といったところです。


陶芸のろくろとは違うと言えば全く違いますが、材料を回転させて成形するろくろ加工という点では同じとなります。


皆さんが思い浮かべる陶芸のろくろとの大きな違いは、ズバリ機械です。(トップ写真)

木材を挟み込むなどして固定しなければいけないので陶芸ろくろのような簡単な作りではなく堅牢な作りで機械的です。

そして構造的な一番の違いは、回転が縦軸ではなく横軸であるということです。


陶芸ろくろはこうです。縦軸に回転させて手で造形していきます。


一方、木工旋盤は、


機械の横軸に材料をセットし、高速回転させた材料に対して刃物を当てて削りながら形を作っていきます。

横軸であり、刃物を使う。これが木工旋盤の特徴です。

刃物にも様々な種類があり、用途により使い分けていきます。

とても簡単な説明でしたが、とりあえず木工旋盤のざっくりしたイメージは掴めたでしょうか?


回転させた木材に、刃物を当てて削りながら造形していく!ということです。


工芸とは全てそういうものだと思いますが、木工旋盤はとても奥が深い!と感じます。

自然の木を扱うため、木の性質や木目を読んだりして加工方法やデザインを考えたりなど。(私もそれ程わかっておりませんが・・・。)

そして少しづつ出来ることが増えてくると、どんどんその魅力にハマっていきます。

自然の木を挽いて形作るのでもちろんやり直しがききません・・・一発勝負です。
そういった緊張感もまた魅力なのではないかと思います。

場所や機械など、簡単に始められるものではないかとは思いますが、

作り方だけでも知っていれば、なんとなく木製食器の見方も変わってくるのではないでしょうか?


Bosaojiスタッフもまだまだ未熟ゆえ、日々勉強・日々格闘です。

これからも木工旋盤について、気づいたことや分かったことがあれば紹介していきたいと思います。